
わナンバー車を入れようと決めたら、契約の前に社内で数えておく数字がいくつかあります。何台入れるか、月に何日貸せそうか、保険はどうするか、どの車を使うか、受付で誰が何を記録するか。この5つがそろっていれば、レンタカー開業で儲かるかどうかを感覚に頼らず判断できます。この記事は、整備工場や鈑金工場、中古車販売店がわナンバー導入の準備で確かめる項目を、国土交通省の通達とわにゃふるカービジネスの実例をもとにチェックリストにしました。わナンバー導入の準備では、台数と稼働の見込みを数字で確かめることから始めます。
この記事で確認した一次情報
- 貸渡人を自動車の使用者として行う自家用自動車の貸渡し(レンタカー)の取扱いについて(国土交通省自動車局長通達)保険の基準、貸渡簿と貸渡証の記載事項、申請書類
- 道路運送法(e-Gov法令検索)第80条(有償貸渡し)
- 自動車:レンタカー事業(国土交通省)報告様式と関係通達の一覧
わナンバー導入の準備チェックリスト(5つの分野)
わナンバー導入の準備は、台数、稼働の見込み、保険、車両、社内の運用の5つの分野に分けて確かめると漏れが出ません。台数は1台から始められるため、最初から多く入れる必要はありません。稼働の見込みは、直近の代車の稼働日数から逆算するのがもっとも確実です。保険は、わナンバー用の任意保険と、お客様のレンタカー特約の両方を確かめます。車両は、いま使っている代車をわナンバーにするか、新たに配備車両を用意するかを決めます。社内の運用では、受付で記録する項目と、入庫と貸出の予定を誰が管理するかを決めます。わにゃふるカービジネスでは、加盟申請から審査、結果報告、契約を経て最短2か月程度で運用を始められるので、この2か月のうちに下の表の項目を埋めておくと、運用開始の日から迷わずに貸し出せます。
| 分野 | 確かめること | 目安と根拠 |
|---|---|---|
| 台数 | 最初に何台入れるか、置き場所はあるか | 1台から始められます。加盟条件に車庫登録が可能な駐車場があります。 |
| 稼働の見込み | 直近3か月の代車の稼働日数と、同時に貸していた台数 | 貸出単価の目安は1日5,000円から20,000円程度です。 |
| 保険 | わナンバー用の任意保険、お客様のレンタカー特約の有無 | 通達の許可基準は対人8,000万円以上、対物200万円以上、搭乗者500万円以上です。 |
| 車両 | 自社の車を使うか、配備車両を用意するか | 自社の車をわナンバーにする場合は、別途任意保険の加入費用がかかります。 |
| 社内の運用 | 受付で記録する項目、担当者、予定の管理方法 | 通達は貸渡簿の2年保存と貸渡証の交付を定めています。 |
台数のチェック(1台から始めて増やす)
最初の台数は、いま代車として同時に貸し出している台数を上限の目安にすると無理がありません。わにゃふるカービジネスは1台から始められ、実際に1台でスタートし、利用頻度が増えてからわナンバーを追加登録して稼働率を上げ、売上を伸ばした企業があります。代車として使っていた軽自動車3台で運用を始め、レンタカー売上が月約56万円になる月もあった整備工場の事例もあります。台数を決めるときは、繁忙期に合わせて多めに抱えないことが大切です。わにゃふるの説明では、個人向けレンタカーで繁忙期に合わせて車両を抱え、閑散期に赤字になったという失敗談が紹介されています。入庫客に貸す形でも、入庫が少ない月には車が止まります。置き場所も確かめてください。加盟条件には車庫登録が可能な駐車場を確保していることが入っており、代車置き場をそのまま使えるかどうかは事前に確認が要ります。
- いま代車として同時に貸している台数は、多い月で何台か
- 代車が足りずにレンタカー会社へ手配した月は何回あったか
- 車庫登録が可能な駐車場に、何台分の余裕があるか
- 増車する目安(例:月の稼働日数が一定を超えたら1台追加)を決めたか
稼働の見込みを直近の代車稼働日数から逆算する
わナンバーで儲かるかどうかは、直近の代車の稼働日数を数えればおおよそ見えてきます。売上は「1日あたりの貸出単価×貸出日数」で決まり、わにゃふるカービジネスでは貸出単価の目安を1日あたり5,000円から20,000円程度と案内しています。手順は3つです。まず、過去3か月ほどの代車の貸出記録や入庫台帳から、代車を貸していた延べ日数を月ごとに数えます。次に、その貸出を事故修理(保険利用)、故障修理、車検に分け、保険修理でレンタカー特約が使えた件数を数えます。特約が使えるお客様なら費用は保険会社に請求できるので、売上に変わりやすい日数です。最後に、その日数に単価を掛けて月の売上の見込みを出し、加盟料金と準備料金、保険の費用と比べます。代車の記録が残っていない工場は、導入前の1か月だけでも貸出日と返却日を記録してみてください。
| 数えるもの | どこから拾うか | 使い道 |
|---|---|---|
| 代車の延べ貸出日数(月ごと) | 代車の貸出記録、入庫台帳、整備システムの予定表 | 貸出日数の見込みの土台になります。 |
| 事故修理(保険利用)の件数 | 保険修理の入庫記録 | レンタカー特約で保険会社に請求できる候補です。 |
| 故障修理と車検で貸した日数 | 整備の作業記録 | これまで無料で貸していた日数です。 |
| レンタカー会社へ手配した回数 | 外注の請求書 | 自社の売上に戻せる可能性がある分です。 |
計算の例を1つ示します。ここでの日数は説明のための仮の数字です。月の延べ貸出日数が20日で、そのうちレンタカー特約で請求できる日が10日、単価を下限の1日5,000円とすると、特約分だけで月50,000円の売上になります。故障修理や車検の貸出をどこまで有償にするかは、お客様との関係を見ながら決めてください。費用の側は、加盟料金(初期と月額)とわナンバー準備料金で構成されます。金額はキャンペーンの有無で変わるため、価格ページの最新の金額で計算してください。
維持費が下がった事例もあります
わにゃふるカービジネスの導入企業(中古車販売店)からは、代車をリースしていた頃は車検費用や諸費用、任意保険を含めて月約40,000円かかっていた車が、わナンバー配備に変えて月約36,000円になり、貸出がない月でも代車よりプラスになったという声が寄せられています。
保険のチェック(わナンバー用の任意保険とレンタカー特約)
わナンバー車には、レンタカーとして貸す前提の任意保険が必要です。国土交通省の通達は、自家用自動車の有償貸渡しを許可する基準として、貸渡自動車が対人1人あたり8,000万円以上、対物1件あたり200万円以上、搭乗者1人あたり500万円以上の自動車保険に加入していることを求めています。自分でレンタカー用の任意保険を見積もると保険料が想像以上に高かった、という声は少なくありません。わにゃふるカービジネスでは本部で任意保険をまとめて手配するため、個別に加入するより保険料を抑えられると案内しています。配備車両を用意するプランは任意保険と車両保険を月額に含み、自社の車をわナンバーにする場合は、別途わナンバー用の任意保険の加入費用がかかります。もう一つ確かめたいのが、お客様側の保険です。保険修理で来店するお客様の多くはレンタカー特約を付けており、特約があればお客様の負担は今までと変わりません。
- 自社の車を使う場合、わナンバー用の任意保険の加入費用を見積もったか
- 保険修理のお客様のうち、レンタカー特約を付けている割合を把握したか
- 特約のないお客様に、次回更新時に特約を案内する担当者を決めたか
- 免責補償制度サービスを付けるかどうかを決めたか
わナンバー車の保険の種類や考え方はわナンバー車の保険で詳しく扱っています。
車両の準備のチェック(自社の車か配備車両か)
わナンバーにする車は、いま代車として使っている自社の車を登録し直す方法と、配備車両を新たに用意する方法の2つから選べます。自社の車を使う方法は、わにゃふるカービジネスではわナンバー準備料金がかからず、まず小さく始めたい工場に向きます。ただし別途わナンバー用の任意保険の加入費用がかかり、車検や消耗品、修理の費用も自社で持ち続けます。配備車両を用意する方法は、車両、オプション、税金、車検点検整備、任意保険、車両保険、消耗品、修理などを含んだ月額になるため、年間の維持費が読みやすくなります。新車でわナンバービジネスを行えば、契約期間満了後に買取ができ、数年後の良質な在庫車を確保できるという中古車販売店の声もあります。自社の代車をわナンバーへ切り替えるときは、いったん車両を販売する形になるため、販売台数が増えるという副次的な効果もあります。
| 比べる項目 | 自社の車をわナンバーにする | 配備車両を用意する |
|---|---|---|
| 準備料金 | かかりません。 | 車種ごとに見積りになります。 |
| 任意保険 | わナンバー用の任意保険に別途加入します。 | 月額に任意保険と車両保険が含まれます。 |
| 維持費 | 車検、消耗品、修理を自社で負担します。 | 税金、車検点検整備、消耗品、修理まで月額に含まれます。 |
| 向いている工場 | すでに代車を持っていて、小さく始めたい工場です。 | 維持費を月額で固定したい工場や、数年後の在庫車も確保したい販売店です。 |
わナンバーになると、車種によっては車検の有効期間が自家用の車と変わります。詳しくはわナンバーの車検期間を確認してください。輸入車のわナンバーを配備して他社と差別化し、保険会社へのPRで保険修理の入庫を増やした整備工場の事例もあり、車種選びは集客の手段にもなります。
社内の運用のチェック(受付と記録の流れ)
わナンバー車を貸すときは、受付で記録する項目と、お客様に渡す書類が決まっています。国土交通省の通達は、レンタカーの許可に付く条件として、貸渡簿を備えて貸渡しの終了日から2年間保存すること、借受人に貸渡証を交付して運転者に携行させることを定めています。貸渡簿には、借受人と運転者の氏名と住所、運転免許の種類と番号、貸渡自動車の登録番号、貸渡日時、貸渡事務所と返還事務所、走行キロ数、貸渡料金、事故に関する事項を記録します。貸渡証には、貸渡期間が2日以上になる場合は日常点検を借受人が行う旨も書きます。わにゃふるカービジネスでは、貸渡証や各種様式、掲示物などの備品がスタートパックとして一式届くため、何を用意するかを一から調べる必要はありません。それでも、店頭で記録を付け、鍵を渡し、返却時に走行キロ数と傷を確かめるのは自社のスタッフです。受付の担当者と、不在のときの代わりを決めてから始めてください。
- 受付で免許証を確認し、貸渡簿に記録する担当者を決めたか
- 貸出時と返却時に、走行キロ数と車の状態を確かめる手順を決めたか
- 事故や故障が起きたときのお客様の連絡先と、社内の対応手順を決めたか
- 入庫の予定と貸出の予定を1か所で見られるようにしたか
- 貸渡料金と貸渡約款をお客様に示す方法を決めたか
入庫と貸出の予定を別々の紙やファイルで管理すると、貸せる車がない日に入庫を受けてしまう、といった行き違いが起きます。整備の予定表と貸出の予定を同じ画面で見られる形にしておくと、受付の段階で代わりの車の手配まで決められます。
個人でレンタカーを開業する場合の確認
「個人でレンタカーを開業できるか」という疑問には、個人で許可を取ることは制度上想定されている、と答えられます。道路運送法第80条は、自家用自動車を業として有償で貸し渡すには国土交通大臣の許可が要ると定めており、国土交通省の通達は申請の添付書類として、法人は会社登記簿謄本、個人は住民票を挙げています。わにゃふるカービジネスの説明でも、個人事業主でもレンタカー事業の登録要件を満たせば登録は可能としたうえで、手続きと維持の負担が大きいため、実務ではフランチャイズ加盟で始める形が現実的だと案内しています。わにゃふるの加盟条件は、車庫登録が可能な駐車場の確保、創業3年(36か月)以上、従業員2人以上、店舗があることの4つで、満たさない場合も相談で加盟できる場合があります。なお、わにゃふるで貸せる相手は自社に入庫したお客様に限られ、一般の個人のお客様への貸出はしません。
自力で許可を取る道とフランチャイズに加盟する道の違いは、レンタカーをフランチャイズで始める比較で同じ項目に並べています。申込みの流れと書類は申込方法のページにあります。
わナンバー導入が向かないケース
チェックリストを埋めてみて、次のどれかに当てはまる場合は、わナンバー導入を急がない方が安全です。1つ目は、代車の貸出がほとんどない工場です。直近3か月の延べ貸出日数が少なければ、わナンバーにしても売上は伸びず、加盟料金や保険の費用の方が大きくなります。2つ目は、事故修理(保険利用)や故障修理の入庫が少なく、車検の入庫も代車を出さない運用で回っている工場です。3つ目は、観光客や一般の方に広く貸したい場合で、入庫客に貸す前提のわにゃふるの仕組みとは合いません。4つ目は、受付で記録を付ける人手がまったくない場合です。いずれも、数字をそろえれば判断できます。当てはまる業種や入庫の条件は対象業種でも確認できます。
わナンバーを自社で始めるなら、わにゃふるカービジネス
チェックリストの数字がそろったら、台数と車種、保険の組み合わせを一緒に検討できます。直近の代車の稼働日数をお持ちいただくと、話が早く進みます。お電話(03-5256-7877、平日9:00〜12:00と13:00〜18:00)でも受け付けています。
よくある質問
- わナンバーは何台から始めればよいですか?
- わにゃふるカービジネスは1台から始められます。実際に1台でスタートし、利用頻度が増えてからわナンバーを追加登録して稼働率を上げた企業があります。最初の台数は、直近の代車の稼働日数から「同時に何台貸していたか」を数えて決めると無理がありません。
- レンタカーを開業すると儲かりますか?
- 入庫と貸出の日数しだいです。わにゃふるカービジネスの貸出単価の目安は1日あたり5,000円から20,000円程度で、売上は単価に貸出日数を掛けた額になります。ここから加盟料金や準備料金、保険の費用を差し引いて判断してください。代車の貸出がほとんどない工場では、費用の方が大きくなることがあります。
- 個人でもレンタカーを開業できますか?
- 国土交通省の通達では、許可申請の添付書類として法人は登記簿謄本、個人は住民票を挙げており、個人の申請も想定されています。わにゃふるカービジネスの加盟条件は、車庫登録が可能な駐車場、創業3年以上、従業員2人以上、店舗があることで、満たさない場合も相談で加盟できる場合があります。
- お客様がレンタカー特約に入っていない場合はどうしますか?
- 特約が付いていないお客様には、次回の保険更新時に特約を付けていただくよう案内する運用が一般的です。特約付きのお客様が多いほど、お客様の負担を増やさずに売上を作れます。
- 受付で記録しておく内容は何ですか?
- 国土交通省の通達が定める貸渡簿の記載事項は、借受人の氏名と住所、運転者の氏名と住所、運転免許の種類と番号、貸渡自動車の登録番号、貸渡日時、貸渡事務所と返還事務所、走行キロ数、貸渡料金、事故に関する事項です。貸渡簿は貸渡しの終了日から2年間保存します。
- わナンバーの車両や貸出の記録は、整備・販売の管理とまとめて扱えますか?
- 代車やわナンバー車の入庫・貸出の予定と、整備や販売の記録を別々に管理すると二重入力が増えます。自動車整備システム(自動車整備ソフト)や車両販売システム(車販ソフト)で顧客・車両・スケジュールを一元管理すると、貸出と入庫の段取りを1か所で確認できます。整備システム 比較や整備ソフト おすすめの情報を見るときは、整備ソフト 安いかどうかだけでなく、整備システム リースなしで始められるかも確かめてください。
参考にした一次情報
- 国土交通省自動車局長通達「貸渡人を自動車の使用者として行う自家用自動車の貸渡し(レンタカー)の取扱いについて」:https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001485360.pdf
- 道路運送法 第80条(e-Gov法令検索):https://laws.e-gov.go.jp/law/326AC0000000183
- 国土交通省「自動車:レンタカー事業」:https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk3_000061.html
わナンバーを自社で始めるなら
わにゃふるカービジネスは、整備工場・鈑金工場・中古車販売店がわナンバー車を配備し、入庫したお客様へ有償で貸し出すためのフランチャイズです。仕組み・費用・加盟条件をまとめた資料をお送りします。
お電話:03-5256-7877平日 9:00〜12:00・13:00〜18:00







