わナンバーが増えた理由|レンタカー車両数の推移を国交省の統計で確認

わナンバーが増えた理由|車両数は12年で約2倍に増加

街なかや観光地で「わ」のナンバープレートを見る機会が増えた、と感じている方は多いはずです。感覚だけでなく数字で確かめると、国土交通省がまとめたレンタカーの車両数は平成19年度の376,593両から令和元年度の773,413両へ、約2.05倍に増えていました。この記事では、わナンバーが増えた理由を国の統計と通達、全国レンタカー協会の資料で確かめ、整備工場や鈑金工場の代車がわナンバーに変わっている流れまでを整理します。答えを先に書くと、わナンバーが増えた理由は「車両数は12年で約2倍に増加」という事実に集約されます。

わナンバーが増えた理由をレンタカー車両数の推移で確認

わナンバーが増えたと感じる一番の理由は、レンタカーとして許可を受けた車両そのものが増えたことです。国土交通省の「レンタカー事業者数及び車両数の推移」によると、全車種の車両数は平成19年度の376,593両から令和元年度の773,413両まで増え、12年で約2.05倍になりました。このうち乗用車は196,231両から417,118両で、約2.13倍です。事業者数も6,135から令和2年度の12,433まで、約2.03倍に増えています。わナンバーは、道路運送法第80条の許可を受けて有償で貸し渡す自家用自動車に付くナンバーなので、この車両数の増加がそのまま「わ」を見かける回数の増加につながります。令和3年度は全車種646,815両と前年度から減っていますが、それでも平成19年度の約1.7倍の水準です。

年度全車種車両数(両)うち乗用車車両数(両)
平成19年度376,593196,231
平成22年度425,683229,542
平成25年度534,121283,438
平成28年度659,737348,409
平成30年度757,321406,217
令和元年度773,413417,118
令和2年度772,631409,727
令和3年度646,815347,647

表は国土交通省の推移資料から3年おきと直近の年度を抜き出したもので、事業者数は本文に書いた数字を見てください。全車種にはトラック、マイクロバス、特種用途車、二輪車が含まれます。令和4年3月31日現在の内訳では、トラックが254,144両あり、全車種の約4割を占めています。乗用のわナンバーだけを見たい場合は「うち乗用車」の列を見てください。

国土交通省のレンタカー事業ページで公開されている推移資料は令和3年度までです。それ以降の全国の数字は、この記事の執筆時点で同ページに掲載がありませんでした。最新の数字が必要な場合は、管轄の運輸局が公表している資料も確認してください。

訪日客と観光地でレンタカーの利用が増えた背景

観光地でわナンバーが目立つようになった背景には、訪日外国人のレンタカー利用の伸びがあります。一般社団法人全国レンタカー協会が平成29年7月24日に国土交通省の会議で示した資料では、北海道地区の外国人への貸渡件数が平成27年度の41,361件から平成28年度の62,977件へ、前年比152.3%に増えています。沖縄県では143,735件から206,413件へ、前年比143.6%でした。同じ資料は、レンタカーの登録台数を620,080台、協会に加盟している事業者の台数を364,088台(加盟率58%)としています。協会はまとめの中で、レンタカーを公共交通機関を補う「第2の公共交通機関」と位置づけ、訪日外国人4,000万人の目標に向けた役割にも触れています。空港や観光地の周辺で車両が増えれば、その地域でわナンバーを見かける回数も増えます。

地域平成27年度の外国人への貸渡件数平成28年度前年比
北海道地区41,361件62,977件152.3%
沖縄県143,735件206,413件143.6%

国別では、北海道は香港、台湾、韓国の順に多く、沖縄は韓国と台湾で全体の7割以上を占めています。協会の資料は大手事業者の英語の予約サイトや多言語カーナビの普及状況も紹介しており、受け入れ側の準備も同じ時期に進められていました。

カーシェアの広がりとわナンバー

駅前や住宅街の駐車場でわナンバーを見かけるようになった理由の一つは、カーシェアリングの広がりです。国土交通省自動車局長の通達「貸渡人を自動車の使用者として行う自家用自動車の貸渡し(レンタカー)の取扱いについて」は、道路運送法第80条第1項の許可を受け、会員制で特定の借受人に自家用自動車を業として貸し渡すことを「レンタカー型カーシェアリング」と定めています。つまりこの形のカーシェアはレンタカーの一形態です。公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団の調査では、国内のカーシェアの貸渡車両数は2002年の21両から2026年3月の85,312両まで増え、会員数は5,391,855人になりました。ステーション(デポジット)は37,231か所あります。無人の駐車場で24時間借りられる車が身近に置かれたことで、旅行先以外でも「わ」を目にする場面が増えています。

調査年カーシェアの貸渡車両数(両)会員数(人)
2012年6,477167,745
2020年40,2902,046,581
2025年84,8875,602,120
2026年85,3125,391,855

財団の調査は、2006年から2014年までは1月、2015年からは3月に行われています。2026年は車両数が前年とほぼ同じで、会員数は前年より減りました。カーシェアの車両がすべてわナンバーとは限らないため、この数字は「レンタカー型を含むカーシェア全体の規模」として読んでください。

わナンバーを持つ事業者の規模(令和4年3月31日現在)

わナンバーを持つ事業者は大手レンタカー会社だけに限りません。国土交通省の「運輸支局別レンタカー事業者数・車両数」では、令和4年3月31日現在の事業者数は10,576、全車種の車両数は646,815両で、単純に割ると1事業者あたり約61両です。乗用車に限ると8,207事業者で347,647両、1事業者あたり約42両になります。一方で、全国レンタカー協会の平成29年の資料では、協会に加盟している事業者は2,857者で加盟率は28%、加盟事業者の車両は364,088台で加盟率は58%でした。事業者の数では7割以上が協会の外にいて、車両の数では4割強が協会の外にあります。大手が台数の多くを持つ一方、少ない台数で許可を受けている事業者が数多くいる構造です。整備工場や販売店が代車用にわナンバーを持つケースも、この「少ない台数の事業者」の側に入ります。

この表は、複数の運輸支局で営業する事業者を支局ごとに1事業者と数えています。1社あたりの実際の台数は、割り算の結果より多くなる場合があります。運輸局別に見ると、令和4年3月31日現在の全車種車両数は関東が191,812両でもっとも多く、中部が111,660両で続きます。運輸支局単位では愛知が57,560両、東京が44,438両、千葉が39,034両の順です。沖縄は沖縄総合事務局の管轄で、表の別欄にまとめられています。

令和3年度にレンタカー車両数が減った理由

増え続けてきたレンタカー車両数は、令和3年度に初めて大きく減りました。国土交通省の推移資料では、全車種の車両数が令和2年度の772,631両から令和3年度の646,815両へ125,816両減り、減少率は約16.3%です。事業者数も12,433から10,576へ1,857減りました(約14.9%減)。乗用車は409,727両から347,647両です。推移資料そのものには減少の理由は書かれていません。同じ時期、国土交通省のレンタカー事業ページには「新型コロナウイルスの影響により稼働しないこととなったレンタカー車両の定期点検について」という通知が掲載されており、稼働しない車両を抱えた事業者があったことはうかがえます。観光や出張の需要に頼る貸し方は、外の出来事で稼働が大きく揺れます。わナンバーの台数が増えたからといって、どの地域でも同じように借り手がいるとは限らない点は、これから始める事業者が覚えておきたいところです。

整備工場が入庫客に貸すわナンバーの広がり

整備工場や鈑金工場の代車をわナンバーに切り替える動きも、わナンバーを見かける場面を増やしています。自家用ナンバーの代車は有償で貸せないため、これまでは無料で貸すか、レンタカー会社に手配して売上を外に出すしかありませんでした。わナンバーで登録した車なら、事故修理や故障修理、車検で入庫したお客様に有償で貸せます。わにゃふるカービジネスでは貸出単価を1日あたり5,000円から20,000円程度と案内しており、保険修理でレンタカー特約を使えるお客様なら費用は保険会社に請求できます。事例として、運用開始1か月で約13万円のレンタカー売上になった中古車販売店や、代車として使っていた軽自動車3台で運用を始め、レンタカー売上が月約56万円になる月もあった整備工場があります。台数は1台から始められます。

比べる項目観光地や駅前のレンタカー整備工場のわナンバー(わにゃふる)
借りる人旅行者や出張者、会員など、不特定多数の人が借ります。事故修理や故障修理、車検で入庫したお客様だけが借ります。
需要の出方季節と曜日で大きく変わります。入庫に合わせて発生し、修理が終われば返却されます。
費用を払う人借りた本人が払います。レンタカー特約が使えれば保険会社に請求できます。
始め方自社でレンタカー事業の許可を取ります。株式会社バンクレンタカーのFCに加盟し、営業所として配備します。

わにゃふるカービジネスは一般の方への貸出をしない仕組みです。加盟店は株式会社バンクレンタカーのフランチャイズに加盟して「バンクレンタカー カーネット(地域名)営業所」になるため、自社でレンタカー事業の許可を一から取らずにわナンバー車を配備できます。自力で許可を取る道との比べ方はレンタカーをフランチャイズで始める比較に、導入前に数えておく項目はわナンバー導入の準備チェックリストにまとめました。仕組みの全体はわにゃふるカービジネスって?、実際の声は活用企業様の声で読めます。

向かないケースもあります

代車の貸出がほとんどない工場や、保険修理と故障修理の入庫が少ない工場では、わナンバーにしても貸出日数が伸びません。観光客や一般の方に広く貸したい場合も、わにゃふるの仕組みとは合いません。直近数か月の代車の稼働日数を数えてから判断してください。

わナンバーを自社で始めるなら、わにゃふるカービジネス

代車をわナンバーに変えたら月にどれくらい売上になりそうか、直近の代車の稼働日数をもとに一緒に試算できます。費用は価格ページでご確認ください。お電話(03-5256-7877、平日9:00〜12:00と13:00〜18:00)でも受け付けています。

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よくある質問

わナンバーの車は全国で何台ありますか?
国土交通省が公表している「運輸支局別レンタカー事業者数・車両数」では、令和4年3月31日現在で全車種646,815両、うち乗用車347,647両です。事業者数は10,576です。わナンバーの台数そのものを数えた統計ではありませんが、レンタカーとして許可を受けた車両の数として、もっとも近い数字です。
わナンバーはいつごろから増えましたか?
国土交通省の推移資料では、全車種の車両数は平成19年度の376,593両から増え続け、令和元年度に773,413両まで伸びています。平成22年度の425,683両から平成26年度の597,097両までの4年間だけで、約17万両増えています。令和3年度は646,815両で、前年度より減っています。
カーシェアの車もわナンバーですか?
国土交通省の通達は、道路運送法第80条の許可を受けて会員制で特定の借受人に自家用自動車を貸し渡す形を「レンタカー型カーシェアリング」と定めています。この形のカーシェア車両はレンタカーの一種として扱われます。運営の形によって扱いが変わるため、個々のサービスがどの形かは各社の案内で確認してください。
わナンバーが減ることはありますか?
あります。国土交通省の推移資料では、令和3年度の全車種車両数は646,815両で、令和2年度の772,631両から約16%減りました。資料には減少の理由は書かれていません。同じ時期、国土交通省は新型コロナウイルスの影響で稼働しないレンタカー車両の定期点検の扱いについて通知を出しています。
整備工場がわナンバーを持つのは珍しいですか?
国の統計はレンタカー事業者を業種別に分けていないため、整備工場が持つわナンバーの台数は分かりません。わにゃふるカービジネスには、代車として使っていた軽自動車3台で運用を始めた整備工場や、運用開始1か月で約13万円のレンタカー売上になった中古車販売店の事例があります。
わナンバーの車両や貸出の記録は、整備・販売の管理とまとめて扱えますか?
代車やわナンバー車の入庫・貸出の予定と、整備や販売の記録を別々に管理すると二重入力が増えます。自動車整備システム(自動車整備ソフト)や車両販売システム(車販ソフト)で顧客・車両・スケジュールを一元管理すると、貸出と入庫の段取りを1か所で確認できます。整備システム 比較や整備ソフト おすすめの情報を見るときは、整備ソフト 安いかどうかだけでなく、整備システム リースなしで始められるかも確かめてください。

参考にした一次情報

わナンバーを自社で始めるなら

わにゃふるカービジネスは、整備工場・鈑金工場・中古車販売店がわナンバー車を配備し、入庫したお客様へ有償で貸し出すためのフランチャイズです。仕組み・費用・加盟条件をまとめた資料をお送りします。

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